ビル建設の現場所長
ビルやマンション等の建設では、通常、建設現場に1人の現場所長が配置されますが、工事の出来栄えは現場所長次第ということがいわれています。
何故でしょうか。
それは、現場所長は一般的に現場を支える職人を選ぶ権限を持っており、実務経験を重ねてきた現場所長は多くの職人を抱えてきていますが、優秀な現場所長ほど腕利きの職人を抱えているからです。
そして、不思議なことに、まことに不思議なことに、現場所長が利益至上主義の考えをもっていますと、集まった職人も利益優先の考えをもった人が中心となります。これに対して、現場所長が利益は適切に求めるものの品質を重視する考えをもっていますと、集まった職人も品質重視の考えをもった人が多いということがあります。
類が類を呼ぶ
「類が類を呼ぶ」ということです。
いわれてみれば当たり前のことですが、長い間私はこの消息に気付きませんでした。
翻って私自身のことを考えてみますと、とくに自分で選り好みしているわけではありませんが、私のまわりの人は私の考え方に近い人や私の性分と合う人が多いことに気付きます。おいしい話だというので、助平根性を出して、性分の合わない人といっしょに仕事をしたことがありますが、結局は実を結ばなかったという経験を何度かしてきました。
嫌いな人でも好きになっていけば、その人とも良い交流ができるようになることも知っており、これを心がけたいと思いますが、一方、上の消息は踏まえておきたいと思います。人を見るとき、その人が付き合っている人を見れば、その人の人柄がわかるというものです。