生きているだけで十分仕合わせだ

今まででハッとしたこと。驚いたこと。生きていくうえで確かなこと。私の息子(昭和60年生まれ)に是非伝えたいことを書いていきます.猫に小判か、みずみずしい類体験か。どうぞ後者でありますように。

現場に足を運ぶ(2) 売れる商品

売れる商品

某テレビ番組で放映していたのですが、ある企業のトップは、自らスーパーに足を運んで、買物をしている主婦に、自社の商品についてヒアリングすることを心がけているといっていました。自社商品について不満はないか、あるとすればどういう点か、どうすればもっと満足できるか、等々についてヒアリングすると、そこから意外なことを知り、商品づくりに多くのヒントをもらえるというのです。企業ともなると、まして大企業ともなると、多くの情報を入手できるわけで、その情報を分析して商品を企画するのですが、この会社は、さらにトップが自ら現場に足を運んで商品づくりをするのです。

現場に足を運ぶ、というのはやさしそうにみえますが、どっこいそうはいきません。第一足を運ぶのは実に億劫なことです。足を運んだからといって、いつも人は心よく協力してくれるとは限りません。限られた時間のなかで、何とか時間をみつけて現場に行かなければなりません。現場に足を運ぶのは容易なことではないのです。それにもかかわらず、トップ自ら現場に足を運ぶのは、情報だけではキャッチできない、商品づくりに大切なことを入手できるからでしょう。多分、それはヒラメキであったり、得心であったりするものでしょう。レストランのシェフや寿司屋の職人は、多くの情報をもとに食材を探し選んでいますが、一流といわれる人は、食材の現場にわざわざ足を運び、実際に食して、良いものを選んでいます。

現場に足を運ぶことの大切さは、何も商品づくりや食材選びには限ったことではありません。私は、何か大切なことをする場合は、現場に足を運ぶことを心がけるようにしています。