生きているだけで十分仕合わせだ

今まででハッとしたこと。驚いたこと。生きていくうえで確かなこと。私の息子(昭和60年生まれ)に是非伝えたいことを書いていきます.猫に小判か、みずみずしい類体験か。どうぞ後者でありますように。

企業トップ失格 -企業トップは1人もバブル崩壊を予見できなかった-

バブル崩壊を予見できた企業トップは日本に1人もいなかった 

バブル時代、湯水のごとく不動産に資金がつぎ込まれました。

 

日本にバブル崩壊を予見できた企業トップはいたのでしょうか。バブルのときは、猫も杓子も不動産に資金をつぎ込んでいきました。金融機関という金融機関はこぞって、不動産会社にはもちろんのこと、一般会社にも、個人にも、湯水のごとく資金をつぎ込んでいったのです。不動産の価値はあれよあれよという間に上昇してきましたのでたまりません。資産運用には甘い誘い水となったのです。

 

ところが、バブルが崩壊すると惨憺たる事態になりました。不動産会社は高値の土地を持ってヒーヒーし、個人はろくに利用もしないゴルフ会員権や何の役にも立たない山林を持って立往生です。

 

バブル崩壊前に資金を引き上げた金融機関は皆無 

今おもうに、バブル崩壊のはじまる前に貸し出しをストップする金融機関は皆無に等しかったように思います。ほんの一握りですが、そもそも不動産に資金をつぎ込むのに消極的な金融機関はいましたが、それは不動産には手を出してはいけないという社訓があったからそうしたのであって、企業のトップに予見力があったからというのではありません。バブル崩壊前にこれを予見して不動産を売り抜けた会社は、それこそ大儲けですが、そのような会社はなかったと思います。

 

一葉落ちて天下の秋を知る。そのような企業のトップは日本にはいなかったのです。

 

企業のトップはすべて失格であったことは忘れてはならない 

このことは驚きです。

一流企業のトップは、すべてがすべて失格でした。

一流企業のトップといえば、能力のあるすごい経営者がそろっていると思っていましたから、無残な結果には驚かざるを得ません。

 

以上のこと、すなわち日本の企業トップでバブル崩壊を予見し、それによって手を打った者はいなかった、ということははっきりと記憶しておいた方がよいと思っています。そして私自身も予見できなかったことも。