生きているだけで十分仕合わせだ

今まででハッとしたこと。驚いたこと。生きていくうえで確かなこと。私の息子(昭和60年生まれ)に是非伝えたいことを書いていきます.猫に小判か、みずみずしい類体験か。どうぞ後者でありますように。

嫌いな上司を蹴飛ばしたいサラリーマンへ、嫌いのままでは部署替えだぞ。

f:id:kanyou45:20210324111606j:plain

 

 

 1.嫌いな人でも好きになる。それは出来ない。出来る。

私達のなかで、嫌いな人でも自分が努力して好きになることを実践する人は恐らく皆無に近いでしょう。

理由は明白です。理屈ではありません。嫌いなものは嫌いだからです。克己心よりも情が勝るのです。

しかし、困難なことですが、嫌いな人を好きになったら世界がどんどん広がっていきそうです。人間関係が見違えるほど広がる、そう思うのです。

ところで、人はどんな人でもです、あんな悪いやつと思う人でさえも、不思議と思えるくらい、私達が学ぶべき長所をどこかに持ち合わせており、教えられるものを何かしら持っているといえます。

すべての人が、師匠という顔を持っているといってよいでしょう。この点は私達は見落としがちになりますが、そう思って人と接触すると、なるほどと解ってもらえるはずです。

私達は、私達の嫌いな人でも、どこかに長所を持ち、それは私達が学びたいところであり、その長所をしっかり見れば、嫌いな人も好きになってくる道が開けてくる、違うでしょうか。

 

2.ゴマスリ上司にも学ぶべきものがあった。

私が30代で、当時サラリーマンをしていた時のことですが、Sという上司がいました。私はSと馬が合いませんでした。これは同僚のAから聞いたことですが、ある日、SとAと2人の上司であるTと3人がJR某駅の階段を昇ろうとしたときのことです。

突然Sが勢いよく走って階段を昇っていったそうです。Aは何事かと思っていると、Sは階段を昇ったところでJR某駅から東京駅までの切符をもって2人を待ち、顔に滴る汗を拭きながら、上司のTに切符を渡したそうです。

後日、SがAに言ったこと、「出世するのには上司のご機嫌とりが必要不可欠、それをしないサラリーマンは馬鹿だよ。」私は上司へのゴマスリを厭わないSが嫌いでした。

しかし、私はSと長く付き合っていくうちに、彼の長所をいくつか見るようになりました。その一つに、彼は自分を慕う部下の面倒見がとてもよかったことがあります。

私は、案の定、Sによって部署替えをさせられましたが、今、思えば、Sの長所を見抜いて、Sを好きにならないまでも、苦手意識はもたないことができたのではないか、と思っています。

人間は誰しもが師匠という顔を持っています。

彼から学ぼうとするほうが、彼を嫌って敬遠するより、よほど高等な生き方に違いない、と思うのです。